こんな効果があるんです。 ↓
トライアスリートや競泳選手でない限り、有酸素運動で真っ先に水泳を思い浮かべる人はいないかもしれないけれど、プールで泳ぐ習慣はあなたの日常をガラッと変えてくれる。水中で体を動かす水泳は、全身の筋肉を鍛えられるうえに、多くのカロリーを燃焼できる優れたスポーツなのだ。
「水泳は、比較的ハードで怖いというイメージを持たれることもありますが、実はどんな年齢の人でもできる最高の心臓血管トレーニングなんですよ」と話すのは、米国水泳連盟、アメリカ水泳コーチ協会(ASCA)認定の水泳コーチ、クリス・ガニエ。プールの端から端まで泳ぐにはほぼすべての筋肉を使うので、「心臓の筋肉そのものが強くなり、心臓が全身に血液を送り出す効率が高まります」
また、骨や関節を圧迫することがほとんどない水泳は、体に負担をかけずにカロリーを燃焼できる優れた運動でもある。「水は、体の90%を支えてくれます」とガニエ。
もちろん、水泳からどれほどのメリットを得られるかは、いくつかの重要な要因によって異なるとのこと。では実際に、水泳で消費できるカロリーについて、イギリス版ウィメンズから具体的にみていこう。
水泳を始めるのに抵抗がある人のために、まずは水泳で得られる素晴らしいメリットから学んでいこう。
水泳はとにかく素晴らしい有酸素運動で、泳いでいる間は、酸素を含む血液を全身に送り出す心肺機能が鍛えられる。しっかり泳いだ後にいつも息が切れているのは、心臓と肺がいっぱい働いた証拠。
水泳を長期的に続けると、健康に大きな違いを生み出せる。「アメリカ心臓協会によると、1日たった30分泳ぐだけで、女性の冠状動脈疾患を30〜40%減らせることがわかっています」とガニエ。
ガニエいわく、泳ぐときは水の抵抗に逆らわなくてはならないため、水中で水をかくたびに筋肉を鍛えられる。水中で体を動かすためには、腕や脚、体幹など主要な筋肉群すべてを使う必要があるから。
平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、横泳ぎ、自由形など、いろんな泳法を組み合わせることによって、1回の運動ですべての筋肉を異なる角度から鍛えられる。
一般的に水泳はかなりのカロリーを消費する。でも具体的には、体重や運動強度、泳ぎ方など、いくつかの要因によって左右されるよう。ハーバード大学医学大学院の推定によると、30分ゆったりと泳ぐ水泳で消費できるカロリーは、一般的に以下のとおり。
強度を上げ、30分力強く泳いだ場合には、消費カロリーは以下のように増える。
泳法によっても消費カロリーは大きく異なる。例えば、体重が70kgの女性が30分平泳ぎで泳ぐと約372カロリー消費できるのに対し、30分バタフライで泳ぐと約409カロリーを消費できる。
水泳は、努力次第でトレッドミルやエアロバイクで消費するカロリーと同じくらい(あるいはそれ以上)のカロリーを燃焼することができるそう。
ハーバード大学医学大学院によると、1マイル(約1.6km)を10分のペースで走る場合には、30分間のランニングと水泳で消費されるカロリーはほぼ同じ。でも、走るペースが1マイルあたり11分以上になると、水泳をしたほうがより多くのカロリーを消費できるとか。
水泳とサイクリングでも同じ。適度なペースで30分ペダルを漕ぎ続けると、体重が70kgの女性は約260カロリーを消費できる(これは、力強く30分泳いだ場合に比べて、約100カロリー少ない)。ところが、ペダルを漕ぐ速度を最大限に上げた場合には30分で約391カロリー消費でき、これはバタフライで30分泳いで消費できるカロリー(約409カロリー)に匹敵する。
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